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酸性温泉

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恐山1  異界で浸かる湯 [温泉地レポート 恐山]

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異界にある風呂。
それが、青森県の下北半島にある恐山。

ここは、比叡山、高野山と並ぶ、日本三大霊山のひとつ。
火山の噴火で出来た巨大なカルデラの底に寺があり、煮えたぎる泥池や噴気する奇岩が点在する。
その境内に、四軒の共同浴場がある。

湯の質、湯小屋の風情、周囲の景観は、どれをとっても異色。
霊場ならではの、神秘さただよう風呂なのだ。

総門横にある受付所で拝観料500円を納めると、境内の見学と入浴が可能になる。

総門を入り、石畳の参道を真っすぐ進んで山門をくぐると、ほどなく右に1軒、左に2軒の粗末な小屋がある。
それが、共同浴場の建物だ。つまり、参拝客が行き来するメインストリートの途中に、それはぽつねんと建っている。

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湯小屋はそれぞれ「薬師の湯」「冷抜の湯」「古滝の湯」と名づけられ、男湯と女湯に別れている。
入口に男湯・女湯の札が掛かっていて、これが差し替わるので男湯と女湯が日によって異なる。
男女それぞれどの湯になるかは、当番の僧侶の気分次第であるようだ。

さらに右手にある宿坊の裏には、混浴になることが多い「花染の湯」もある。

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ただし参道沿いの男湯は、観光客から覗かれることもある。
そんなときは、「いいお湯ですよ。入りませんか」と声をかけることにする。

古来、その湯で身を清めてから参拝をしたとも言われる湯に、まずは浸かっておきたい。

湯小屋は青森ならではの総ヒノキ造り。
中に入ると、飾り気はないが掃除の行きとどいた脱衣場がある。
風呂場とは、かろうじて仕切りがあるだけで、戸すらない。

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四軒の湯小屋は一見すると同じ造り。
脱衣場と長方形の風呂がある。
ただし、微妙な違いがあって、浴場内に立つ柱の有無や、湯を流すため板場につけられた傾斜の方向、湯口の位置や、浴槽の仕切り方など、小屋ごとにさり気ない個性がある。


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木の湯船はいたってつつましい。
湯は透明から薄い白濁まで、日によってさまざま。
昼間の光を受けて青っぽくもあり、半透明のエメラルドグリーンのようでもある。

泉質は、硫化水素含有酸性緑ばん泉。
毎年、周辺の火山を調査するリサイクル燃料貯蔵㈱の報告書によると、Phは小屋ごとにちがっていて、「冷抜の湯」は2.2で、隣接する「古滝の湯」は6.3。
道を挟んだ反対側の「薬師の湯」が2.2。
離れた混浴の「花染の湯」は3.0となる。

キリッと熱めの湯の温度も湯小屋ごとにまちまちで、訪れた日は44度から46度ほど。
その日の状態によっても、温度が変わるそうだ。
長方形の湯船は、仕切りで二分割、もしくは三分割していて、湯温を調整する仕組み。

源泉温度は54度から90度ほどで、浴槽内もかなり熱い日があると聞く。
運悪くそんな日にあたったら、長方形の湯船を利用して、湯口から遠い場所に浸かるとする。

板場で十分にかけ湯して、グイッと、湯船に身を沈める。
本州の袋小路。最果ての恐山で、名湯が身に染みる。

(続く)



お問合わせ:恐山寺務所
TEL:0175-22-3825

営業期間:5月1日から10月31日 6:00 ~ 18:00
住所:青森県むつ市田名部宇曾利山

アクセス:電車で行く場合はJR下北駅から路線バスで43分
(青森駅から電車とバスを乗り継ぎ日帰りが可能。バスは日に数本あるが、事前に時刻表を確認しておきたい)

日帰り入浴の方は、タオル持参



青森国際ホテル

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  • 場所: 青森県青森市新町1-6-18
  • 特色: JR青森駅から徒歩5分!ベイエリアはもちろん、官公庁・繁華街・デパートも近く、朝市で有名な市場が隣接



蔦温泉旅館

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  • 場所: 青森県十和田市奥瀬蔦野湯1
  • 特色: 約千年前から源泉のやさしい湯が湧き出てくる全国でも希少な「源泉湧き流し」の湯をお楽しみ下さい



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