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酸性温泉

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蔵王温泉川原湯共同浴場 [温泉地レポート 山形]

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旅館で借りた下駄をカラコロ鳴らしながら、地面に埋め込まれたように道から1メートルほど下りたところにある小さな建物へ来た。蔵王温泉、川原湯共同浴場。軒先にある料金箱に旅館でもらった無料券を入れる。立ち寄りの人は200円だ。

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男湯は玄関が開いていて、中をのぞくと風呂場のガラス戸も開いたまま。蔵王温泉は高度880メートルに在るが、六月にもなれば気候もよろしく、涼しく入るため開け放しているようだ。

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脱衣場からは、防犯用にしつらえたガラス張りの戸を通して風呂場が見える。長方形の風呂場には長方形の湯船。そして屋根の高い長方形の壁。そんな様子が長方形のガラス戸越しに見てとれる。

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さっそく浴衣を脱いで風呂場に下りる。青みがかって見える無色透明の湯をたたえた木目色の湯小屋。

3年前に来た時よりもこの日の風呂は温度が落ちていて、45度を超える程度。以前は47度近くあったと記憶する。とはいえ、そろりと身体を沈めると、じんわりと湯の温かさが身体の芯へしみてくる。


湯船の底は木を組んだすのこになっていて、湯はその下から湧き出ている。つまり河原湯共同浴場は、足元湧出という稀有な湯だ。近くにある二つの共同浴場は湯の花で白くにごっているのに対し、ここが透明なのは湯の新鮮さにあるのだろう。

上質、上質、湯の気分。

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湯船の中は白い湯の花が付着している。長年湯にさらされたせいか、木にこびりついた湯の花が石化していてツルリとする手触り。

自然に湧き出す湯はそのままでは熱すぎるので、水が投入されていることもあるけれど、だからといって泉質が落ちたようには感じない。

この日の女湯は、底からずいぶん湯が沸き出ていたらしく、場所によっては腰を浮かせていなければ、かなり熱かったのだそうだ。沸いてるなと、実感できる湯だ。

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風呂場の床は奥だけ数センチ低い。その分浅瀬になっていて、ここにも湯の花が付着する。湯はその先にある排湯孔から屋外に流れ出る仕組み。寒い日は、この浅瀬に座っていると床暖房のような効果がある。さながら湯座敷といったところ。でも、長居をすると体温が上昇し続け、湯あたりをおこすので要注意だ。

pH1.45の強酸性の湯ながら、刺激はさほど感じない。pH1.7の草津の万代鉱は、入浴後皮膚がひりひりするが、ここではそれがない。加水されているためか、それともこの湯特有の泉質のおかげなのだろう。

それにしても、開いた戸口から吹き込む微風にあたっても、いっこうに汗が引かない。これも泉質によるものか、身体の芯まで火照っている。宿に戻って呑むビールが旨そうだ。

帰りにふと思い立ち、湯小屋の裏にまわってみる。排出された湯が小さな池を作っていた。中は湯の花で真っ白。小さな湯畑といったありさまだ。単純な造りだけれど、温泉の排湯先を見ることはそうそうない。それを内と外から見物できる珍しい浴場でもある。

などと思っていたら、すっかり体の火照りも抜けて、いつのまにやら爽快な気分になっていた。


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写真は男湯です。





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