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酸性温泉

酸ヶ湯温泉 丑湯祭り その1 [温泉地レポート 酸ヶ湯]

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温泉に通うようになって、初めて「温泉祭り」なるものに行くことにした。
青森県にある酸ヶ湯温泉の「丑湯祭り(うしゆまつり)」がそれだ。

青森駅前にある観光案内所に立ち寄ると、「温泉銭湯の街 あおもり丑湯の日」というチラシを発見。そこには「土用の丑の日、温泉・銭湯に入って、夏を乗り切ろう」とある。
夏バテしない身体を作るため、鰻を食べて栄養を付けるのは知られた話だが、青森では薬草を入れた風呂に入る習慣があるそうだ。
県内にあるほかの温泉地や旅館でも丑湯祭りを開くところがあると聞く。

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今年は土用の丑の日が7月25日と8月6日に2度あったが、酸ヶ湯温泉は毎年7月最後の丑の日に、宿泊客や常連客へのサービスとして「丑湯祭り」をおこなっている。
健康講座や津軽三味線のライブ、お客さん参加の演芸大会などが数日間にわたって開かれる。

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中でも注目は、酸ヶ湯名物、千人風呂にある足元湧出の湯船「熱の湯」で、土用の丑の日、丑三つ時に一番風呂に入るイベント。
丑三つ時といえば、深夜2時から2時半までのこと。
その前には、湯を抜いた熱の湯の底が見られるというから、それも面白そうだ。
そんなわけで、前日の7月24日に酸ヶ湯温泉旅館にチェックインした。

宿に着くと、いつも泊まる真冬と違ってちょっと賑やか。
お祭りというよりも、文化祭に近いノリ。
酸ヶ湯温泉旅館で制作をおこなった棟方志功の絵が、期間中は特別に展示されている。もちろん原画だ。そのうえ、旅館の職員が描いたのか、ウシが丑湯に浸かっている絵まで飾られていた。

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なかでも見逃せない催し物は、混浴の千人風呂で行われるねぶた囃子(ばやし)の演奏会。
ねぶた祭りで実際にお囃子を演奏する男女が、大浴場の神棚の前で迫力満点の演奏を繰り広げる。
笛、太鼓、手振り鉦(ジャガラギ、テビラガネともいう小さなシンバルのような郷土楽器)、という組み合わせで、総勢6人ほど。

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10分程度の演奏だけど、それを湯客は風呂に浸かりながら全裸で聴く、という趣向。
もちろん女性奏者に失礼のないよう、腰にはタオルを巻いてね。
混浴の時間帯は夜7時半から演奏開始。8時半の演奏では、風呂が8時から女性専用時間になるので、女だけで編成されたお囃子が演奏する。

ねぶた祭りは踊り子を跳ね人(はねと)と呼んで、スキップを踏む要領で激しく飛び跳ねる。だからお囃子も勇壮で激しく賑やか。
特等席は、熱の湯。
他ではできない体験だ。

そしてこの夜、土用の丑の日の前夜10時から、いよいよメインイベントが始まる。熱の湯で、湯抜きがおこなわれるのだ。これが見もの。そして、日付が変わった午前1時半から、たまった新湯の湯もみをして一番風呂に入ることになる。

なぜ熱の湯で一番風呂なのか。
おそらくそれは、足元自噴の湯船にあるのだろう。

その昔、八甲田山の山中に湧く温泉が発見された。はじめのうちは地面に溜った湯に浸かったか、周囲に石を積んでせき止めたりしたのだろう。やがてそれが湯船になり、周りを小屋で囲い、やがて寝泊まりできる建物をこしらえたのが酸ヶ湯温泉旅館の土台。

だから熱の湯こそ、酸ヶ湯温泉さきがけの湯だ。

ということで、酸ヶ湯丑湯祭りの前半はここまで。次回は湯抜きと一番風呂を紹介する。


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